« あらゆる意味で絶対撃つな(今週の一枚) | トップページ | ハドソン、Wiiウェアに本気? カラオケソフトも本格的に用意 »

2008年3月30日 (日)

茨城の通り魔事件報道で思うこと

 やっぱり「ゲームの所為」的な報道をされていたのでちょっと語ってみた。

 「容疑者のカバンから、残酷な描写のあるゲームソフトが見つかった」「容疑者宅から、100本を越えるゲームソフトが見つかった」「夜中までゲームで遊んでいた」・・・その他色々。
 でましたね・・・

 似たようなので「容疑者には、精神科への通院歴がありました」で締めるニュースがある。
 これでは、精神科に通った人が危険人物みたいじゃないか。現在通っている人、通ったことのある人がどんな目で見られるだろうか?どんな気持ちでその報道を見るだろうか?
 こんな事を言うと「報道機関は事実を伝えるのが仕事ですから」「誰がその所為だと言った?事実を伝えただけ」とか答えるけど、これは間違い。「事実を誤解なく伝える」のが報道機関じゃないのか?「容疑者はスキーが趣味で、家から大量のスキー板が見つかった」「容疑者は高血圧でした」という報道は見た事がない。

 少し話が違うけど、「その子は、夜中までテレビゲームに熱中していた」とかいうのは、夜中までゲームやらせておく家庭に問題があるんじゃないのか?
 あと、「自宅から大量のバタフライナイフが見つかった」とかも、飾ってあるだけではただの”飾り”であって何も問題ない。それを使う人によって”凶器”になるだけで、道具に罪はない。変な話、便器で人を殴って殺しましたって事件があって、「便器は危険だ!」とか言ってるみたいなもんで・・・たまたま、人を傷つけるなり殺すのに”転用”すれば効率が良いだけの話だろう。


 
話を戻そう・・・
 
様々な要因なり、様々な可能性が考えられる。だけど、そんな長々しく難しい話は誰も見ない。マスコミには「一言で説明できるような原因」が求められる。視聴者にも少なからず原因があるのだと思う。
 
事件の経緯を淡々と説明するだけでは面白くない、全ての可能性を中立的に伝えるだけでも面白くない、観ていて面白い事件にしなければいけない、難しい内容でもいけない・・・早急に何かの所為にしなければいけないマスコミの事情もわからないでもない。だが、誤解を招く内容で無関係の人が被害を被る報道は許されない。

 さて、被害を被る人とはどういう人だろう?
 当然、まずはゲーム業界。実に面白くない報道だ。名指しでソフト名を報道された某メーカーは特に面白くあるまい・・・(逆に宣伝効果になるかもしれないが)
 次にオイラのようなゲーム好き。オイラみたいな大人(実年齢は。中身は別・・・)はまだいい。小中高の学生はどうだ?報道を鵜呑みにする視聴者も悪いだろうが、これは小学生には無理な話。「ゲーム好きな奴ってヤバイよな!」みたくイジメのタネになるのは目に見えている。
 そんなタネを撒いている連中が「イジメで自殺。かわいそう・・・」などと涙を浮かべて報道しているのだから気持ち悪い。

 そもそも、仮に「ゲームのように人を殺してみたかった」と言っている(言った)としても、それはゲーム所為と言えるだろうか?
 だとすれば、同じようにゲームを遊んでる人はみんな我慢しているのか?この人より沢山遊んでる人だっているだろう。なのに、犯罪を犯す人とそうでない人がいる。この「差」にこそ真の原因があるのではないか?それは、所持しているゲームの”量”や”遊んだ時間”では無いはずだ。

 
被害にあわれた方々にとって不適切な表現を用いている事をお詫び致します。

■関連記事(当ブログ内)
 ・日記:秋葉原の通り魔事件の奴は我が家の結構近くだった・・・
■関連記事(いつもお世話になっております)
 ・出た!「犯人はゲームが好き」ゲームの闇鍋さん)

|

« あらゆる意味で絶対撃つな(今週の一枚) | トップページ | ハドソン、Wiiウェアに本気? カラオケソフトも本格的に用意 »

コメント

今に始まったことではないですが、
大手マスコミのゲーム有害論は根強いですね。
「刀で人を倒すゲームを持っていた」なんて
報道されてはマイナスイメージは避けられません。

インベーダーゲームのブームや、その後の
ファミコンブームを経験した世代が
今は親になる世代になってきていますから、
今後はマスコミの傾向が変わってくると思いますが、
あと10年は有害論が続きそうです。

有害論がゼロになることはないですが、
もう少し友好的な扱いが増えるといいですね。

投稿: 斎太郎 | 2008年3月30日 (日) 19:49

これこれこういうゲーム(道具)を所持していたから、
こういった事件に発展した可能性が高い、というのは
(端折ってはいますが)メディアでの報道やら
事件を調べている側の意見としてはよく聞く話です。
こういった報道は一見すると説得力があるように見えますが、
実際のところは「推測」を成り立たせるものでしかないわけで、
「事実」を成り立たせるものではないんですよね。
今回の報道でも、実際のところはゲームなり道具なりに
原因があったのかどうかは分かりません。

ネットの住民はこういったテレビや新聞での
報道を疑問視する人が多いですけど、多数派である
ネットをあまり利用しない層はこれらメディアを
信用しているというか疑問視しない人のが多いわけで、
だからこそちゃんと事実に基づいた報道をと思いますね。
こういうゲームのせいにする声が小さくなるのはまだ大分先のようです。

投稿: victor | 2008年3月30日 (日) 20:28

>斎太郎さん
「テレビドラマの○○○を見て、やってみたくなった」とか言ったとしたら、どう報道されるか見てみたいです。イヤミです、一応。
これをきっかけに、親がCERO審査マークを気にするようになって「このゲームは買っちゃダメ」とかなるのは大歓迎なんですけどね。

>victorさん
因果関係の無い物を引き合いに出すだけで、事実上「多分、それが原因」と言ってるみたいなものですからね。
風評被害になるならないでピリピリしてるというのに、ゲームは例外扱いですかと…
そもそも、人の心理に”事実”という概念があるかどうかも疑問だったりします。

投稿: ヨッシー | 2008年3月31日 (月) 23:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/80441/40688677

この記事へのトラックバック一覧です: 茨城の通り魔事件報道で思うこと:

« あらゆる意味で絶対撃つな(今週の一枚) | トップページ | ハドソン、Wiiウェアに本気? カラオケソフトも本格的に用意 »