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2008年12月21日 (日)

プレピュー:『428 ~封鎖された渋谷で~』



「サウンドノベルが好きです」:Wiiを買ってでも遊ぶべき。
「オール10点に値するの?」:オール10かは人それぞれだろう。しかし買って間違いはない。
「サウンドノベルに興味がある」:まず本作からどうぞ。
「ゲームは知りませんが、小説は好きです」:本作でゲームデビューしましょう。
「本を読めと言われても、やっぱりダリーし」:本作で楽しみながら活字に触れましょう。

細かいプレビューは「続きを読む」からどうぞ(ネタバレ無し)

■始めに
 『かまいたちの夜』で一気に注目されることになったジャンルと言っていいでしょう。映像や音楽と共に小説を読んでいくだけでなく、途中の選択肢によってその後の展開が変わるサウンドノベルの最新作。
 サウンドノベルの前作と言っていいでしょう『忌火起草』がPS3で発売された後にWiiに移植され、その直後に本作が発表された。その流れから「本作もPS3用だったんでは?」という話題は尽きなかった。

■マルチシナリオなんだけど…
 上記のプロモーションで概要は説明しているのでシステムに関する詳細は省く。
 本作の面白いところは、主人公Aの選択が他の主人公の進行を変える場合が多いこと。これまでだと、主人公のバッドエンドを回避するには過去の主人公の選択を変えてきたが、本作は他の主人公の選択を変える事が多い。この絡みが素晴らしすぎる。

■いくらヒントがあったって、タイムチャートとか面倒そうですね
 オイラもそう思っていた。「5分刻みに進むストーリー」「5人の主人公が絡む」なんて激ムズパズルゲームではないか…みたいな。
 しかし違った。バッドエンド時のヒントはピンポイントだし、何気ない一文や演出も他の主人公でヒントを見た後だとまったく違って見えてくるものが多く、重要ポイントは嫌でも印象に残る。

■それでも、また戻って読み直しとか面倒じゃないですか
 これも完璧な配慮がされている。タイムチャートはいつでも表示可能で、いつでも他の主人公に切り替えられる。
 例えば、主人公Bがバッドエンドになった為、主人公Aの選択を変えたとしよう。Aの選択を変えると、瞬時にBのタイムチャートに変化が起こる。よって、「この選択でBのバッドエンドが回避された」のが瞬時にわかる。もちろん、またバッドエンドになる事もあるんだけど、少なくとも別展開が起こる旨は瞬時にわかる。

 しかも、この場合Aは少しの間だけ展開が変わり、その後はまったく同じ場合が多い。既に読んでいる部分に戻る事になるんだが、これは読まなくてもいいし、その後が同じ旨はスキップ機能でわかる。「わかる」だけで、よくある既読高速で最後まで見る必要も無い。

■キープアウトされた時ってヒント無いんでしょ?誰からジャンプすればいいのか難しそう
 これも心配無用。
 タイムチャートには「ココで誰かにジャンプできる」というのが表示されている。しかも、その殆どがキープアウトされた時間とほぼ同じ。キープアウトの目的は、「コイツにこれ以上進まれると、他の主人公で遊んだ時に展開が見えてしまう」というのが殆どの為、「どこからジャンプすればいいんだ…」という事は少ないと思う。

■テンポの良いギャグ・雑学
 プロモーションにもあるように、時折挿入されるTIPによる雑学でちょっと一休み。ギャグも多数ある。ストーリー展開も笑いを誘う部分が多かったのは良い意味で意外だった。面白くても常にハラハラしては疲れる。この休憩も実に絶妙。どうでもいい事も多いけど、このタイミングや量も相当練りこんだのではないかと思う。当然、よりストーリーに入り込めるような知識も多数。ちなみに、TIPの中にジャンプポイントがある事も多い。

■パズル要素の難易度が絶妙
 当然、「ジャンプ点のわかりやすさ」「選択肢の瞬時の適用」「既読は読まなくてOK」はあれど、悩む場面はある。悩む事が無ければだだの読みゲーなワケで。この難易度の絶妙さこそ本作の醍醐味。数個の選択肢を組み合わせなければならない場面もあるが、必ず見えてくるハズ。

 あと、物語は一時間で区切られる。全員を一時間進めないと次の一時間に進めない。つまり、数時間前に戻って選択肢を変えなければならないということが無いので悩む部分も絞れる。

■面白そうだけど怖いの苦手なんですよ
 実写でオバケが出るワケではないが「『忌火起草』の次」である為、こう思うのも無理はない。しかし、あくまでサスペンスであり、「夜眠れなくなりました…」的なものは無い。

■まとまってないまとめ
 結局のところ、「先が気になって仕方無い」「互いの運命を変える意外性」「衝撃の事実」をより盛り上げるシステムを搭載した素晴らしいサスペンス作品なんだと思う。そのスピード感はかなりのもの。キープアウトが良い意味で非常にムカツク。

 サウンドノベルとして、サスペンスとして、ドラマとして素晴らしい出来であると共に、そこにゲーム性を絶妙に絡める事でよりストーリーが盛り上がる好循環。こういうのがよほど嫌いでなければ、是非体感してもらいたい。オール10点の傑作かはわからないが、傑作であることは保証する。



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■関連リンク
 ・『428 ~封鎖された渋谷で~』公式サイト

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