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2009年5月 3日 (日)

プレビュー:Wii『レッドスティール』



 Wiiと同時発売だったソフトを今更とは思うものの、荒い所は多々あったとは思うものの、良くも悪くも非常に印象に残ったゲームであり、今もたまに遊んでしまう妙な魅力がある。
 今は「手抜きソフト」が多いと言われているWii。発売当初は「様子見ソフト」が多いと叩かれていた中、同時発売で間違いなく気合いを入れて作っているのがヒシヒシと感じられたし、任天堂もプッシュしていた作品。

プレビューは「続きを読む」からどうぞ(ネタバレなし)

■はじめに
 本作はフランスの大手メーカーUBIソフトがWiiと同時発売したFPS。
 海外でFPSの人気は高く、ましてWiiはFPSの操作を改革できると謳われていた中でWiiと同時に発売したFPSであり、しかも海外メーカーが日本を舞台に、しかもしかも「狙う」だけでなく「振る」をもFPSに取り込んだ、まさにWiiのFPSを表現した意欲作。日本ではイマイチでしたが、世界では十分にヒットし、続編発表が近いとされている。

■どんなゲームなの?
 王道FPS+リモコンによる擬似チャンバラが体験できる。チャンバラについては後述する。
 言うまでも無いが、リモコンのポインティングにより、直感的な視点移動と敵を狙う事が出来るのが最大のウリ。

■本作の醍醐味は、やっぱり操作
 今となってはスタンダートとなったが、発売同時というのもあり、リモコンに慣れていない中での視点移動と自キャラ移動の両立に苦労したプレイヤーは多かったろう。

 しかし慣れてしまうとクセになる。思い通りに動かせ・狙える【便利さ】だけでなく、その雰囲気までパワーアップしてしまう。Wii全体に言える事だが、「今まで出来なかった事が出来る」だけでなく「雰囲気が盛り上がる」方向にリモコンを使ってもいいかもしれない。

■狙う操作の残念部分
 直感的に狙いたい所を狙え、向きたい方向を向ける本作だが、ちらほらポイントが明後日の方向に行く事がある。すぐに戻るのだがその頻度は低くは無く、特に狙撃中や忙しい時に起こってはストレスになる。
 これはWiiの仕様云々ではなく、ソフト側の問題と思われる(同じく同時発売だった『カドゥケウス』のポイントは完璧だった)

 この対策かどうか知らないが、銃撃の当たり判定は比較的アバウトだ。頭を撃てばダメージが大きいらしいが、あまりコソコソ狙撃する場面は無く、敵に向かって撃ちまくるのが殆ど。なお、弾切れはまず起こらない。

■リロードが嬉しい
 FPSと言えばリロード(?)。銃が生き返る様に燃えるプレイヤーも多いハズ。たぶん。よって、リロードしてる手元が見えない事に殺意を感じるプレイヤーも多い。たぶん。

 本作のリロードはいたって普通なのだが、面白いのがリロードの音がリモコンからも聞こえる点だ。
 Wiiソフトではスタンダートになっていくだろうが、発売当初では手元でカチャカチャと音がするのに発狂したプレイヤーもいたハズ。たぶん。リモコンにスピーカーが付いてるのは知ってたけど、手元で音がしてついリモコンを見てしまったプレイヤーも多いハズ。たぶん。

■チャンバラ戦の残念部分
 本作の大きなウリの一つであるチャンバラは、Wiiリモコンを振る事で行う。
 どちらに振ったかを検知するのが苦手なリモコンだが、本作のチャンバラはどちらに振ったか?も要求してくる操作だ。しかし、それは順番に決められた動作をして繰り出す技だけであり、通常のチャンバラでは要求されない。その技を使い切った方が有利ではあるんだが、まったく使わなくてもまったく問題なく、難易度も低い。アドバイスさせてもらえば、少しゆっくり振るのがコツ。

 技を使わなければ、基本的に振るタイミングとボタンによる避ける動作のみのシンプルな戦いになる。

■読み込み時間
 長い。フォローできない。頻度はそんな多くはないんだが、長い。
 やられてストレスがたまった直後に長時間待たされるのだから余計にストレスがかかる。次回作では改善して欲しいところだ。

■不思議日本
 調査不足とかいうのではなく、むしろこれは本作の面白さなのかもしれない。
 一部漢字が逆なのはまだしも(笑)、ヤクザを軸にした物語だったり、拳銃の方が有利なのは間違いないのにチャンバラしたり、負かした相手を許したら土下座したりと部分部分で外国からみた日本っぽくて面白い。街並みも何か違う。昭和チックと言えばそうかもしれないが、変に現代だったりするし。変な話、ステージを歩き回ってるだけでも楽しめるかもしれない。

■不思議日本語(基本的にフルボイス)
 基本的に、「くらえー!」「どこに行った!」などの効果音程度の音声は日本語で、ストーリーの会話は英語なんだけど、袴を着た人が英語ペラペラだったり、最初は日本語だったのにいきなり英語になったりと面白い。また、発音が非常に面白い。まさに外人が片言の日本語を話してるような発声。変な話、この片言日本語を聞いているだけでも楽しめるかもしれない。

■余談
 「PS3の性能はPS2の数倍なのに、WiiはGCとそんな変わらないらしい」等々でWiiの性能に不安の声が飛び交ってる中、Wiiソフトでは本作の画面写真が最初に流出した(パチンコ店で銃撃戦をしている写真数枚)。概ね「十分キレイなんじゃない?」という感想が飛び交ったもんです。

■まとまってないまとめ
 Wiiと同時発売ながら、リモコンとヌンチャクの機能をフルに使い、しかも強引に使ったのではなくキチンとゲーム性に納得のいくところで反映させているのが凄い。まさに気合が入っている。

 操作について残念部分を書いてきたが、逆に言えばこれが完璧になったら神ゲーになってしまわないかと思ったりもする。よって、続編は普通に楽しみにしている。世界観や雰囲気については万人向けではないが、不思議日本や不思議日本語を楽しむつもりで遊べば大丈夫なハズだ。ちなみに敵を撃っても血が飛び散る演出は無く、海外のFPSである事を考えれば、非常にソフトな作品である。



■関連記事
 ・スクエニ、UBIソフトの国内販売権を獲得
 ・モーションプラスに対応して『レッドスティール2』開発中
■関連リンク
 ・『レッドスティール』公式サイト

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コメント

 個人的にも非常に思い入れのあるゲームです。良いところも悪いところも概ね指摘どおり。デモが飛ばせず、特に東海さんのしゃべりが長いシーンは参った。

次回作はこのシステムで是非SFを、なんて冗談にも思っていたら、遠からず特殊な世界観になってるみたいで驚き。確かに因縁ある刀の話しは綺麗にカタがついているので、続きの物語を作らない選択をしたかもしれません。

E3ではおそらく大々的に披露されると思いますので、期待したいです。

投稿: 隕石 | 2009年5月 5日 (火) 16:01

自分の場合、けっこうな安価で売られていたので
何となく好奇心がわいて買ったのですが、なかなか魅力ある作品ですね
友人と対戦をしたときは、久しぶりのFPSだったのでゴールデンアイを思い出しました

操作については、何度も言われますが やはり少し難がありますね
しかし、これがきちんと改善されてプレイしやすくなり、ロードも早くなれば
ホント、化けるかも知れませんね

更に何といっても、そのうち出てくる「Wiiモーション+」の存在がありますからね
これに対応したらどうなることか…

とにかく続作がとても楽しみですね
期待したいです。

あと、そういえば5月にもなりもうすぐ「E3」ですね、ずっと忘れてました (笑)
今回はどんな発表があるんでしょうか。

投稿: グルグル | 2009年5月12日 (火) 01:26

>隕石さん
発売と同時に買ったんじゃないんですが、なんかわかんないけど思い入れがあるんです。多分「凄く凄くおしい!」という感想なんだと思います。

操作全般が改善すれば、マジで化けると思います。E3で発表は確実(その前に発表されるかもしれない勢い)ですので、真面目に楽しみです。

日本でも発売となれば、間違いなく予約しちゃうレベルです。

>グルグルさん
E3で何か発表があるのはほぼ確実と思います。
日本ではどうか知りませんが、続編発表というだけで海外では結構歓迎されるんじゃないかと。

とにかく、操作が良くなれば…と何回も思うワケで、これが改善されてるであろう続編に期待せずにはいられませんねと。

E3では色々期待がかかりますが、続編発表は普通に期待しているところです。公式映像も早く見てみたいです。

投稿: ヨッシー(追記) | 2009年5月14日 (木) 21:35

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