プレビュー：Ｗｉｉ『ゴースト・スカッド』

連休で時間余ってる時こそ気楽にサクッと遊べるゲームもいいね。連休も終盤だがね…

■はじめに
　本作はゲームセンター用ガンシューティングの移植作。
　任天堂の周辺機器【Ｗｉｉザッパー】対応第一弾。セガの第一弾でなくホントの第一弾。本家より先に対応ソフトが出たというわけ。４人でも遊べるモードが用意されている。本モードについては後述する。

■システム
　実にシンプル。
　移動は完全オート、自分で視点を動かす操作もなく、物陰に隠れる操作もない完全なレール型で、敵を撃つだけに集中する。但し、ルート分岐や特殊課題は多数ある。

■残虐表現は基本的になし
　出血表現はない。撃つと血が滲むこともなく、背景に血が飛び散ってる等もない。
　強いて言えば、ナイフを突き刺したり関節技でグギッ！とトドメをさす場面はあるが、同じく出血表現は無く、死に際をリアルに描く事もない。

　というワケで、そういうのが苦手な人も問題ない。逆に、残虐表現にストレス発散を求める事があれば、本作は間違いなく物足りないので注意。

■ステージ構成と自由なカスタマイズ
　ステージは３つ。各ステージは十数分で終わる。
　条件を満たすと各ステージでレベルが選べるようになり、分岐が増えたり敵の配置が変わったり、それまで無かった課題（爆弾解除や人質救出）が与えられる。この各ステージレベルは十数に及ぶ。

　また、ステージ順は自由に選べ、レベルも各ステージごとに指定できる。例えば、ステージ１は得意なのでレベル１２で遊び、ステージ２は苦手なのでレベル４で遊ぶ…等を毎回自由に選べる。なお、３０程度で１プレイというのは実に気楽で丁度よく、とても気に入っている。

　なお、レベル開放の条件は、敵を決められた順に倒すとか隠された的を壊すとか複雑でなく、普通にクリアしていけばＯＫ。

■やり込み要素とボリューム
　プレイ毎のスコア等で経験値がたまりレベルが上がる。レベルによるステータス補正は無いが、一定レベルに達する度に新しい武器やコスチュームが貰える。コスチュームは、真面目な物から完全ギャグまで多数ある。

　武器は性能差があり、中にはプレイスタイルを完全に変える物もある。自分好みのスタイルや武器を探す楽しみは大きいが、デフォルト武器を使い続けてもまったく問題ないので「色々試すの面倒そう…」という人も安心。

　この武器やコスチュームを全て揃えようとしたら、１０時間そこらでは到底足りない。なお、戦い方が広がる武器と、攻略に関係ないコスチュームが増えていくバランスは実に万人向けで丁度いい。

■スコアにピリピリしなければならないか？
　いわゆるコンボ要素は無いが、頭を撃ったり出現直後に撃つ事で前述のレベルアップポイントに繋がる部分はある。が、誰かと競う気持ちが無ければスコアはまったく気にしないで遊べるし、一部の敵と高レベルステージでない限り、敵はどこを撃っても一発で倒す事ができる。なお、アタリ判定は緩め（狙撃ミッションは除く）

■接待プレイに最高。パーティーモード
　４人でも遊べるパーティーモードは接待プレイに最高。
　言うまでも無くルールと操作は単純明快。しかも、通常ゲームを４人で遊べるだけでなく、色気やギャグ満載のオマケモードもある。何人のときも遊べる、まさにパーティー。

　ちなみに、本モードに限らず各ステージのボス戦は失敗しても次のステージに進めるので、ホント気楽に遊べる。

■【Ｗｉｉザッパー】は必須か？
　前述の通りコンボ要素は無いが、ある程度狙いをつけれた方がいい。
　とはいえ、無ければ極端に難しい事はなく、ましてパーティモードの為に４個揃えるなんて不要。ただ、雰囲気がグッと盛り上がるのは間違いなく、今後の展開もありそうだし、遊びやすくなるのも確実なので一個は欲しいところ。特に狙撃ミッションには実にありがたい。

■まとまってないまとめ■
　思えば、まさにＷｉｉにピッタリのゲームだし、パーティーモードも実にＷｉｉらしい。
　難易度は気持ち高めでほど良い緊張感。かといってスコアにピリピリしないで気楽でＯＫ。残虐表現は基本的にないし、バケモノも登場しないので誰でも遊べる。気楽なんだけどボリュームがあり、ボリュームがあるけど遊びつくさなきゃ的な重圧感も無し。

　実に万人向けなＦＰＳ。普通にオススメ。ＦＰＳ初めるなら本作だ！
　但し、このテの作品に慣れてたり、隠しアイテムを探すとか隠しルートを探すとか効率的なボスの倒し方を探す等に楽しさを見出す方には物足りないかもしれない。



■関連リンク
　・『ゴースト・スカッド』公式サイト
　・Ｗｉｉ周辺機器紹介ページ