プレビュー:Wiiウェア『盆栽バーバー』
■はじめに
本作の開発はイギリスにあるZoonamiというメーカーです。この会社の創設者は、N64『ゴールデンアイ007』『パーフェクトダーク』のプロデューサーを務めた方だったりします。まったく逆の雰囲気である事がおもしろいですね。
■どんなゲーム?
いい塩梅の動画があったので、またまた動画参照でヨロシク…
■見事に美容師になった感覚
本作の「切っている感覚」は本当に凄い。本当に美容師になった気分に浸れる。バッサリは勿論、向きによってチビチビと切る様はまさに美容師であり、グラフィック的にも実にリアルに切れていく。
☆4のとき、ラインからほんの少しはみ出してる箇所をチビチビと切って☆5になったときは、本当にプロの仕事をした気分になれる(そういう場合が多いのも、また良い)
■ラインに沿っていくだけなのか?
前半はラインに沿っていくだけで☆5を獲得できます。ですが、ある程度進むとクシを使わないと☆5は厳しくなります。クシで向きを変え、ライン内を埋めるように、かつカットしてもライン内に影響が出ないようにしなければいけません。
この枝の向きはキチンと計算されており、難しい髪型は向きをある程度計算しないと達成不可です。例えば、ライン外側から内側に向きを変えたとき(ライン内に葉はあるが、それを支える枝がライン外側にはみ出している状態)、ライン外側の枝を切ると当然ライン内の葉や枝まで落ちてしまいます。
よって、最初に枝の向きをどうするか考えなければいけません。この切る前に髪を眺めてイメージを膨らませる時も、実に美容師な感覚です。
■緊張感と安心感のバランス
実際の散髪では失敗は命取り。しかし、本作は部分的に何度でもやり直せます(霧吹き使うと部分的に復活します)。失敗を恐れず切りましょう。うまくいってたのに失敗するかもしれないちょっとした緊張感と、何度でもやりなおせる安心感のバランスはいい感じです。なお、評価に時間は関係ないので焦る必要もなし。
■毎日ちょっとの是非
一日に来店する客は5人。それ以上カットする場合、植木鉢(練習用のダミー)で各髪型のタイムアタックしか出来なくなります。本作には「☆を累計100個獲得」「全ての髪型に挑戦した」等の勲章があります。一日に数時間やりこんで一気に獲得するのは不可能ということです。
タイムアタックはともかく、見た目通りハイスコアを目指して殺伐と挑む作品ではありません。毎日少しずつ遊ばせる事で理容店っぽさを出そうとしたのかもしれません。このへんは、意見が分かれそう。
■余談
床屋前のあの3色クルクル。アレ、動脈・静脈・包帯を表してるんだよね(結構知られてるんだよね)
12世紀のヨーロッパで理容店が外科医も兼ねていて、そのマークだったらしいです。が、血管には動脈と静脈があるのがわかったのが17世紀だった為、それは矛盾するという指摘も。ちなみに、お名前はサインポール。
■まとまってないまとめ
「☆4のとき、チビチビ切って☆5になったとき」は本当に気持ちいい。それを狙っているレベル調整と思う。なお、キャラと髪型の組み合わせによっては難易度がとても高い場合があるが、必ず☆5をとる必要はなく、途中で終わってもいい。難しいときは、☆4を目指す等もいいでしょう。
髪型の種類は結構あり、また勲章コンプリートにはそれなりにやり込む必要がある。毎日少し遊ぶ仕掛けも相まって、やり込み系でもありお手軽系でもあり、長く付き合える良作です。難易度も非常に良い感じだし、自分で目標を定めて遊ぶ事もでき内容も万人向け。これで800円はお買い得。オススメ!
■関連リンク
・Wiiウェア『盆栽バーバー』公式サイト
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