« N64は死んだままなのか…7月のVC配信タイトル公開 | トップページ | 【プチ速報】『ポケットモンスター ブラック/ホワイト』、発売日決定! »

2010年6月27日 (日)

プレビュー:Wii『ホスピタル 6人の医師』

B003GALBDG

 本当に久しぶりです。「本体を買ってでも遊ぶべき」クラスは。
 (シリーズファン補正に気をつけた上でそう思う)



●6つの医術が紡ぐ
 本作は6人の主人公が6つの医術を使い展開する。
 前作は二人の主人公が選べた。が、それは特殊能力が違うだけで基本的に同じものだった。が、本作は6人がまるで違う。特に「検視」と「診断」はアクション要素がまったく無いアドベンチャー形式。「診断」は病気を見つける。例えば、2枚のCT画像の相違点を見つけたり、呼吸音を正常時と聞き比べたり。まさに医者の気分。楽しい。

 悪く言えば代わり映え無い手術が延々と続いたこれまでとはガラリと変わり変化に富んでいる。悪く言えば好き嫌いが出ちゃうのだが、マンネリ感が無い。まして(Wiiでは)3作目。シリーズファンへは新たな楽しさを、新規プレイヤーには贅沢なボリュームを。


●それは体験する命のドラマ
 文字通り受け取って欲しい。まさに体験するドラマ。
 本作は医療用語が本格的になった。しかし医療知識は一切不要。用語からは臨場感のみを貰い、難しさを完璧に殺している。

 シリーズを遊んできた方にとって「謎のウイルス!」とか言われても何とも思わないだろうが、6つの医療の組み合わせと演出で多角的に魅せる事で「謎のウイルス」の恐怖は再構築され、新しい恐怖を感じられる。ワケのわからない症状ではなく、実在する病気を引き起こす等で新たな恐怖へ昇華している。


●あなたの手が命を救う
 Wiiリモコンをこうも活かした作品は滅多に無い。
 全てを効果的に無理なく使い、最高の”お医者さんごっこ”を体験できる。心臓をリモコンで叩き、ヌンチャクを傾け角度調整、リモコンを回して包帯を巻き、リモコンを奥に進めて内視鏡を送り込み、スピーカーで心音確認…他多数

 あなたの手が医者となり、医療器具となる。強引さは無く自然に。
 激難易度(後述)は1秒を争う。こんなときはセンサーの認識が云々と言われるが、それも完璧に考慮している(曖昧さが伴う操作は、時間を争う場面では基本的に使わない)

●すべての人に
 本作は公式に難易度が下げられている。
 公式というのは、説明書に「誰でも楽しめるよう難易度を下げた。カドゥケウスを遊んできた方は物足りないと感じるかも」と書いてあるから。が、前述の"フルモデルチェンジ"でヌルさによるつまらなさは一切無い。感じるとしたら、これまでのカドゥケウスと同じ「外科」だけである。(毎度お馴染み、いつでも難易度を変えられる)

 物語についてもカドゥケウスを遊んでなくてもまったく問題ない。一応、前作後の物語だが本当に問題ない。むしろ、カドゥケウスは本作の後に遊んで欲しいほど。


●医療ドラマの興奮と感動を。
 本作の演出は過去のシリーズとは比べ物にならない。特に「救急医療」のバタバタぶりは臨場感抜群。スピード感溢れる演出と、前述の"お医者さんごっこ操作"により、「助けてやる!」「見つけてやる!」等、実に盛り上がる。興奮する。医療ものではお約束な人間ドラマもありながら。

●ちなみに…
 説明書に書いてるから書いちゃうが、クリアすると激ムズモードが出現する。その名も「カドケイズム」。クリアするだけで大変。文字通り、シリーズ上級者限定難易度。しかも最高ランク目指すなら……(単に体力の減りが早いとかだけでなく、各判定が厳しかったりボーナス条件が厳しくなってたり)


●まとめ●
 上記のPVをそのまま素直に受け入れていい。名作アクションであり、名作アドベンチャーでもある。それらは単独でも素晴らしいのに完璧な相乗効果を起こし、フルモデルチェンジなのに6つの医療全てがカドゥケウスでもある。
 シリーズが気になっていたという方は是非本作から遊んで欲しい。不安な方はイージーモードが迎えてくれる。気にすることはない。ストーリーも演出も操作も同じだ。テレビゲーム史上最高の”お医者さんごっこ”を楽しんで欲しい。

 お気付きだろうが、今回のプレビューはPV内のフレーズに合わせて書いてきた。締めにもう一つフレーズを使う。

 「Wii専用ソフト」
 Wiiユーザーのみが体験できるこの楽しさ。Wiiでしか発売していないという意味もあるが、このお医者さんごっこはWiiリモコンならでは。是非!


|

« N64は死んだままなのか…7月のVC配信タイトル公開 | トップページ | 【プチ速報】『ポケットモンスター ブラック/ホワイト』、発売日決定! »

コメント

自分はまだ遊んでる途中なんですが、時系列順に遊ぶと、
診断した患者が外科で出てきたり、
「このシーンがこのシーンに繋がるんだ」という発見があったりして面白いですね。
内視鏡や整形外科なんかもカドゥケウスっぽさが残っているのが好感触でした。

投稿: ガイア丸 | 2010年6月27日 (日) 21:53

>ガイア丸さん
そうですね。時系列で遊ぶと絡みがわかりやすいし、集中してやっていっても6回美味しいみたいな気もしますし。特に整形外科と診断が好きです。あと救急医療は盛り上がります。

投稿: ヨッシー | 2010年6月29日 (火) 20:44

非常に極めて同でもいい話ですが、ペルソナ3ポータブルってゲームにこのゲームのキャラが出てきてのんだくれてました。
なんか浮気しているとかなんとか。

ちなみにペルソナ3ポータブルはストレンジジャーニーと同じく目黒氏の才能が枯れていく様を見せ付けられる出来でした。

投稿:   | 2010年7月 6日 (火) 00:30

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プレビュー:Wii『ホスピタル 6人の医師』:

« N64は死んだままなのか…7月のVC配信タイトル公開 | トップページ | 【プチ速報】『ポケットモンスター ブラック/ホワイト』、発売日決定! »