【プレビュー】 3DS『剣と魔法と学園モノ。3D』
●はじめに
所謂ダンジョンRPGの人気シリーズ。
基本システムは同じらしいが、可愛いキャラクターと学園設定を用いて重苦しさを一切感じさせない作品になっている。操作するキャラクターは全て自分で決めるタイプであり、やり込み要素は多い。
●容姿・ボイスは性別による制限がない
つまり、「性別:男性 ⇒ 次から容姿とボイスを選んで下さい」ではなく、男だろうが女だろうが、容姿とボイスは自由に選べる。つまり、男の娘つくり放題!逆もOK!装備については若干性別の縛りがあるが、そんなのは大したことではない。素晴らしい!
●シナリオは軽くライトに。台詞は長め
登場キャラは多く、一応シリーズで繋がってるらしい。が、まったく気にしなくていい。特に「意表を突かれた!」「感動した…」というものでなく至ってライトな学園もの。王道だったりギャグ的だったり。
ただ会話は長い。飛ばせばどうってことないし、大袈裟に「次はココに行こう!」みたく配慮はされてるので面倒なら飛ばしてもいいだろう。
●愛着、妄想を受け止めるキャラシステム
前述の男の娘システムの他、キャラに愛着を持てるシステムが本作は満載。
いわゆる職業の数は多く、性別によって言い方が違う職業はそれすら選択できる親切さ。しかも、メイン職とサブ職の設定ができ、これに伴う覚えるスキル等もそれなりに差別化されてる。武器の種類も多く、剣や斧から、人形・ムチ・手裏剣・マイクなんかもある。
例えば2つパーティーを作り、一つはC町まで進み、一つはB町で待機とかもできる。一つをダンジョンで待機させ、それをもう一つが助けに行くなんて事も可能。色々と妄想し放題。ちなみに、所持品等は共有。
●アラウンドビューによる見回しは活かされてない
「今回はダンジョンを見回せます。たまに落し物があるよ!」という面白そうなシステムなんだが活かされてない。見回す必要がないのだ。
落し物は光って表示されるが、それは見回さなくて視界に入るし、そのポイントまで移動して視点を合わせて拾うという作業でしかない。これ自体は面倒じゃないが「見回して物が見つかるなんて面白そう!」と思ってるなら期待しない方がいい。
●アラウンドビューそのものと3Dはバッチリ
上画面にて3Dダンジョンと戦闘、下画面にコマンドやマップ。
慣れると下のマップだけ見て移動できるんだけど、本作の3Dとのマッチングはなかなかいい。攻略には関係ないが実にダンジョンっぽくなって雰囲気が盛り上がる。また、戦闘はその場のダンジョンをバックに2Dの敵が現れ、敵が浮き出て見えて妙に嬉しい。会話シーンでも風景にキャラが浮いて妙に嬉しい。役には立たないが嬉しい。
●特に後半から難易度が極端
敵の出現数は1匹のときもあれば15匹も珍しくない。序盤~中盤はともかく、全体攻撃野郎が10匹出てきて一斉に全体攻撃されようものなら容赦なく数人逝ったりする。ただ、ボス戦は普通でバランスとれてる。
また、キャラによって強さも大きく違ってくる。特に攻撃魔法が強すぎる気はする。全体攻撃一発でザコ全滅は珍しくなく、攻撃魔法1人、他は防御で戦闘が成立しちゃったりする。
高い武器を装備すると一気に攻撃力が上がるタイプで、これは好きな人も多いので悪い事ではない。
●各種レスポンス、読み込みは快適
戦闘はメッセージスキップがあり、「もう楽勝」というときはオート+スキップもできる。ダンジョン内の移動速度は速いし、各種システムまわりもほぼ快適。読み込みはダンジョンに入るときとエリア移動時に発生するが長くても5秒未満。
●まとめ
「いかにごっこ遊びが出来るか?」「妄想力は強いか?」で本作の楽しさは大きく変わる。シナリオは軽いので自分の中で無視してしまっても問題ない。職業は多く、それに容姿や武器、挙句の果てにサブパーティとかサードパーティまで作れ、それぞれ独立して動かせるので妄想し放題。
「いかに効率よく攻略するか?」ばかり考えると作業ゲーになってしまう。いかに愛着と妄想を抱けるか。抱ければ、かなりのやりこみ要素(各種収集状況や条件達成による勲章の数々)が迎えてくれる。
●その後
近日、PSP『剣と魔法と学園モノ。Final 〜新入生はお姫様!〜』が発売される。文字通り集大成のようだが、本作とシナリオは同じである旨が発表されている。公式HPを見る限り、豪華特典と気持ちプラス要素を付けてPSPに持っていくだけのようだ。豪華特典をとるか、2画面+3Dをとるか程度で考えていいと思われる。
■関連リンク
・3DS『剣と魔法と学園モノ。3D』
・PSP『剣と魔法と学園モノ。Final 〜新入生はお姫様!〜』公式サイト
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