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2016年5月15日 (日)

読書感想文:桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

Photo_28あらすじ
 大人になんてなりたくなかった。
 傲慢で、自分勝手な理屈を振りかざして、くだらない言い訳を繰り返す。そして、見え透いた安い論理で子供を丸め込もうとする。でも、早く大人になりたかった。自分はあまりにも弱く、みじめで戦う手段を持たなかった。このままでは、この小さな町で息が詰まって死んでしまうと分かっていた。実弾が、欲しかった。どこにも、行く場所がなく、そしてどこかへ逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。

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 ライトノベルに留めておくのは勿体無いとかで、挿絵を全て取って”普通の小説”として再発売した異例の経緯がある。と聞いていた。
 表紙はもちろん、いわゆる”萌え絵”を挿しながらで非常にショッキングでグロテスクな表現を使い、重い物語が展開する。

 こういうの、大好物なんですわよ。ギャップ+学園もの!
 というワケで、かなり期待したんだけど、ラノベの悪い所が垣間見えて、気持ちが途切れる事が多かった。

 ラノベ=ダメと言ってるんじゃない。
 大事な仕掛けが時折極端で突っ込まずにいられないとか、”女の子のこういう喋り方カワイイでしょ?”みたいな悪いラノベっぽさ耳障りというか。

 題材や世界観、話の展開は良い意味で現実的で苦い。
 あぁ、わかるわかる。こういう人とか、こういう事ってあるよねと。
 「小説?これ漫画小説でしょ?」と言われたら、「読んでから言え」と反論したい気持ちは残っている。

 約200ページと短い物語ですが、この人物はもっと掘り下げて欲しいということも多かった。感情移入しかけた頃、この人のバックストーリーは!という所でブチ切られる生殺し感が多々あった。

 題材や世界観がとっても好きだっただけに、本当に悔やまれる。


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