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2016年5月 4日 (水)

読書感想文:村山由佳『すべての雲は銀の・・・』

すべての雲は銀の…

あらすじ
恋人由美子の心変わりの相手が兄貴でさえなかったら、ここまで苦しくはなかったのかもしれない。
傷心の祐介は、大学生活から逃れるように、信州菅平の宿「かむなび」で働き始める。頑固だが一本筋の通った園主、子連れでワケありの瞳子…。
たくましく働く明るさの奥に、誰もが言い知れぬ傷みを抱えていた。
※若干ネタバレあり

2年くらい付き合ったけど、貴方のお兄さんを好きになったの。
実を言うと、前からお兄さんとデートとかしてたの。お兄さんと結婚するわ。

みたいに物語は始まります。
死にたくなるよね…
主人公は大学生で人生経験・恋愛経験に乏しく、しかも恋敵は小さい頃から何かと比べられて劣等感を抱いていた兄。


映像にすると安っぽい昼ドラになりそうだけど、ここは一流作家。
大きなものを失ったとき、これを埋める為に動けるか、そのまま腐るか。
性格もあるけど、何事においても経験なんで、耐性の強さって年齢と比例しないと思うの。
「その歳でその悩みw」みたいに言う人がいるけど、それは違うと思うんだよね。

最低なのは、弱ってる相手を肴に、今がチャンスとばかりに叩きのめしたり、これを軸に自分の強さを周り誇示する奴。いるんだよなぁ、そういう人。
こういう奴は、長年の付き合いでも切り捨ててよいと、ヨッシーは思います。

主人公は決して強い人じゃなく、普通の大学生。
バイト先を紹介したのは友人でしたが、これはタイミングが合った運とも言えるし、主人公が(逃げる為とはいえ)知らない所に飛び込んだ勇気によって始まったとも言える。

自信に満ち溢れてるように見えても、或いは他人と違う道を堂々と歩んでるように見えても、大きな不安や過去を背負い。それでも、震える足で、前へ。

違う事をすれば、必ず違うものを得る。
だからといって、直ちに目に見える価値と結果を求めてはいけない。

捨てる神あれば拾う神あり。
そんな物語でした。


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