ボヤキ:原爆投下で終戦したと思ってた時期がオイラにもありました
白状します。
アメリカは日本に対して何度も、「もう勝ち目がないから早く白旗を揚げろ。犠牲者が増えるだけじゃないか!」と言ってたものの、日本は神風特攻隊まで組んで徹底抗戦した。
アメリカは、「多くの犠牲者が出るが戦争が早く終わるから、結果的に多くの人命を救うことになる」と、断腸の想いで原爆を投下した。さすがの日本も参り、ポツダム宣言を受託し、終戦を迎えた。
みたいに思ってた時期がありました
ついでに白状すると、「読んだことないが、『はだしのゲン』という漫画は、原爆投下にも負けず強く生きる少年を描いた名作。名作だから、漫画だけど学校にもある」みたいに思ってたのは、つい数年前までのことです。
「確かに戦争は早く終わったけど、だからって国際法に違反していいのか?犠牲者は一般人ばかりじゃないか…」という程度までは自然にいった。でも、これは感情論を出ていなかった。
原爆投下の流れは、勉強すればするほど突っ込みどころ満載なんです。
「原爆と終戦」を議論する上では、特に1945年7月位からは何月何日にコレコレという単位で覚えないといけない。
「原爆のおかげで終戦した」という理屈は、もうどこからつっこもうかというものだ。
イギリスはポツダム会談を急いだがアメリカが核実験まで延ばした、日本からの終戦の打診が確実に届いていた、100万人の米軍を救ったという数値の根拠がまったく不明、そもそも100万人も戦死者が出る作戦に許可を出すはずがない、ポツダム宣言の内容が明らかに日本がのまない内容であった(チャーチルは絶対にのまないと言っていた)、原爆投下予告の日付と方法が矛盾している、原爆投下予定地に通常空爆をしていなかった、終戦の為ならば何故2発なのか、しかも最初から2発目についても命令、7月26日にポツダム宣言なのに投下命令は25日(日本は受託しないのはわかっていると書かれた日記もある)……etc
結局のところ、日本が「参った」のは、ソ連参戦だった。
不可侵条約もあり、ソ連を中継して和平交渉を進めようとしたのに、「アメリカと和平交渉の中継をして欲しい?あ、いきなり別件で悪いけど、これからそちらに戦争仕掛けるんでよろしく。急で悪いんだけど、1時間後に大軍が伺います」 ⇒ 日本「もうアカン…」
原爆投下の云々については、下記の本を読むと見えてきます。
オバマ大統領の広島訪問も決まり、”この辺の話”が盛り上がると思います。
飲み会の席で、ちょっと語れると知的な人になれるかもよ?
とりあえず、日本よりアメリカで大騒ぎになるだろうよ。
軍OB・関係者・親族は激おこだろうぜ。
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コメント
小難しい話ですが、ようは
原爆の前にやめるつもりだったのに終結するまえに落とされたってことでしょうか
投稿: | 2016年5月11日 (水) 16:29
> さん
小難しい話ですが、ようは、戦争を終わらせる為に原爆を使ったのではないということです。後付の屁理屈です。
お時間があれば勉強してみるといいかもです。オトナって汚い生き物ってことでしょうか?
投稿: ヨッシー | 2016年5月12日 (木) 23:06
原爆投下は戦後の世界の主導権を握るためであって、投下されなかったとしてもどのみち戦争終わりましたよね。
ちなみに『はだしのゲン』という漫画はなぜか小学校の図書室に置いてありました。
小学生の時、昼休みに読んでました。
投稿: MJ | 2016年5月14日 (土) 13:51
>MJさん
まったくですね。
実質、”あの頃”は日本そのものは関係なくて、アメリカvsソ連の戦いでした。日本は、”場所”でしかなかったですよね。悔しいもんです。
大半の小学校に置いてるようですね。
まぁ、アッチ系の先生が全力で推奨する漫画ですから、ウラがあるのですよ…
投稿: ヨッシー | 2016年5月15日 (日) 22:39